個人情報について
どうも、はりすです。
先日、結構混んでいる電車の中でこんなやりとりを耳にしました。
女「スマートフォンって個人情報を盗んでるんだって! コワいよね~」
男「そうなの? いきなり変なやつとかきたらやだな~」
女「でもさぁ、スマホないと困るもんね」
男「LINEとかできねぇのはマズイわ」
・・・。
Androidのスマホとタブレットを使い、PCではChromeにログインし、YouTubeをみて、Playストアでゲームやらアプリをダウンロードし、マップでナビをしてもらい、Google Nowで様々な通知をもらって便利に生活している私からすると、ありとあらゆる個人情報をGoogle様に渡していることになります。
コワくないのかって?
個人情報保護法ができたとき世間の大半は歓迎しました。
どこから調べたのかわからないDMやセールス電話が来なくなる。企業は個人情報の管理のために莫大なコストを負担するようになりました。
それから数年。
このたび、マイナンバー法が成立しました。10月には番号が通知され、来年1月からカードも交付されはじめます。
これに猛反対している人達は「個人情報が漏えいするおそれがある」と大反対でした。
皆さんの中にもそう考えている人はいると思います。
そもそもマイナンバー法は、2009年に税制大綱を検討する中で発案されています。その後、社会保障制度にも組み込むとの考えが加わり、2013年5月に公布されました。
総務省の資料によれば、「番号制度は、複数の機関に存在する個人の情報を同一人の情報であるということの確認を行うための基盤であり、社会保障・税制度の効率性・透明性を高め、国民にとって利便性の高い公平・公正な社会を実現するための社会基盤(インフラ)である。」とされています。
つまり、個人の所得を正確に把握して、脱税を防ぎましょう。社会保障が必要な人にきちんと行き渡るようにしましょう。ということですね。
反対派の方々は、「預金残高が他人に知られる」とか「個人情報が悪用される」と言ってますが、預金残高はマイナンバー法と関係なく、銀行の情報管理態勢が甘ければ漏えいするリスクがあり、実際に流出した事例があります。
個人情報の悪用に至っては枚挙にいとまがないくらいです。
私はGoogle様に膨大な個人の情報を渡しています。
氏名、生年月日、自宅住所、電話番号、メールアドレス、友人知人のアドレス、ネットの閲覧履歴、ネットショッピングの購入履歴、リアルな行動の履歴・・・
私はこういう情報を渡してもなんにもコワくありません。なぜか?
まずは、Googleを信用しているという事です。全世界で数億人、数十億人が利用しているサービスの運営者が個人情報を漏えいしたら、そりゃあエライ騒ぎになりますよ。死活問題です。だから、Googleは徹底した情報管理をしています。
それでも、漏えいしない保証はありません。
でもね。漏れたからって何があるんでしょう?ある日突然コワいお兄さんが家に来るのでしょうか。職場で上司に呼び出されて叱られるのでしょうか。
いえ、そんなことは、まず絶対にありません。
来るのは、知らない人からのメールです。スパムと呼ばれるうさんくさいメールが来ます。しかし、大抵のスパムはGoogleやプロバイダーのサーバーでブロックされます。
スマホを乗っ取られるのではないか? そのためには、スマホを自由に操作できるプログラムをスマホにインストールさせなければなりませんが、世界のどこかにいる悪人があなたをピンポイントで狙い撃ちしますか?
いやいや、不正にアクセスして被害が出るかもしれない? それを防ぐためにIDやパスワードを推測されやすいものにしないとか、使いまわさないのは常識ですよ。万一の場合は、パスワードを変更すればいいだけ。しかも、Googleから流出して被害にあったならGoogleに賠償してもらえはいいだけです。
私たちの生活はテクノロジーの発達で随分と便利になりました。便利すぎて、どういう理屈で動いているのかすらわからなくなっています。それでも、どうすれば自分の身を守ることができるのかという情報も簡単に手に入るようになりました。
最初の電車での会話の二人は自分の身を守る努力もせずに噂話におびえているわけです。せめて、最低限の知識を自ら得て、おかしな話に惑わされないようにしたいものですね。